改造WordPress Postが動かなくなっていたので自分で作りました

こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 まああんまりニーズがないとは思うんですが、開発というか今回はほぼ全部AIにやってもらってVS Code用の機能拡張に機能をプラスしたので、それについてご報告と宣伝です。

VS CodeからWordPressに投稿をポストしている人

VS Codeを使ってWordPressに投稿をポストしている人ってどれくらいいるんでしょうね?
 僕は全てのOSで共通して使えて、しかもGitHubと連携できて内容もバックアップできる素晴らしいエディタとしてVS Codeを選んだのですが(その後クロスOSのTyporaという素晴らしいエディタに出会って記事を書くこと自体はTyporaで行っているのですが:閑話休題)、VS Codeってそれ単体ではWordPressに投稿する機能ってないんですよね。

そこでWordPressの機能拡張から「WordPress Post」という機能拡張を探すと「masa」さんという方が作られた「WordPress Post」という機能拡張がヒットし、これはマークダウン形式で書いた記事をWordPressに投稿してくれる素晴らしい機能拡張で、これをいれるだけでVS Codeがブログエディタに早変わりするのです。

マークダウン式エディタである故の苦悩

しかし、masaさんの作られた「WordPress Post」ではマークダウンで書く前提なので当たり前なんですが、HTMLタグを使ってタグの内容を表示できないんですよね。
 まあマークダウンで書くから関係ないよ、という人はそれでおしまいの話なんですが、例えば何らかのアフィリエイトを行っている人がいるとして、アフィリエイトツールで渡されるアフィリエイト方法ってほとんどHTMLタグなんですよ。
 なので、VS Codeでブログを書きつつ、商品紹介なんか(例えば参考技術書をAmazonで買えるようにしたい場合とかありますよね)をしたい場合、WordPress Postで記事を上げた後、WordPressの記事に行って記事編集からカスタムHTMLブロックを差し込んで渡されたHTMLを流し込まなければいけないのです。非常に面倒です。

そこで、Webで見つけたWordPress Postの改造版で、「」までの間にHTMLタグをいれるとHTMLとして解釈して表示してくれるように投稿してくれるvsixを見つけて使っていたんですが、最近色々あってストレスが溜まっていて「ブログでも書くか!」と思っていたら、投稿した記事のHTMLが反映されていなくて、この場合本家のWordPress Postが更新された時に起きる問題なので、本家をアンインストールして大事に保存していたダウンロードしてきたvsixをインストールしたのですが、投稿時にエラーを吐いて投稿できなくなったのです。

拾ったvsixが使えなくなったので

という訳で拾ったvsixが使えなくなったので、とりあえず本家WordPress Postで投稿してHTMLタグはWordPressの投稿画面からカスタムHTMLタグを使って記事は完成したんですが、やはり面倒くさいんですよ。VS Codeでファイルを作ってVS Codeでヘッダを入れて、それからそのファイルをTyporaで開いてすべての内容をそこで一括で書きたいわけなんですね。
 ですが、私はVS Codeは使う専門で、javascriptはわかるんですがTypescriptはよくわからないですし、そもそも機能拡張ってどうやって作るんだ、という部分からスタートの状態なので、「機能拡張ハックするか」という感じでもなかったんですが、ここ暫くMac/iPhone/iPadのアプリを使うのに色々なChatAIを使っていて、使い方によっては要件定義をしっかりした上で何回かやり直す時にエラーをChatAIに伝えつつ的確に指示を与えられればかなりの部分のコードを正確に書いてくれるのを実感していたので、そう言えばCopilotはMicrosoft、VS CodeもMicrosoftなのでCopilotに聞きながらやれば1週間くらいで出来るんじゃないだろうか、と思ったんですね。

実際の開発(というかハック。しかもChatAIを使って)

では実際の開発というかハックはどうだったかと言うと、masaさんの機能拡張からはmasaさん名義ではないですが恐らくご本人のGithubにリンクがあるので、そこからリポジトリをクローンしてきて、CopilotにはGithubのURLを教えてから「この機能拡張を更に拡張したい」と伝えて拡張したい機能は「」までの間にHTMLタグをいれるとHTMLとして解釈して表示してくれるように投稿して欲しい、と伝えたんですね。
 その結果、このファイルをこう修正するといいですよ、というアドバイスを貰い修正してコンパイルするとエラーを吐き、エラーをCopilotに伝えて問題を特定して貰い修正、を40回くらい繰り返しても、エラーが消えずコンパイルが通らなくて初日は諦めたんです。
 2日目は一回履歴をクリアしてからもう一回要求を伝えていったら何故か「WordPressに[html]〜[/html]」のショートコードを実装して、VS CodeからはHTMLで送りたい内容をショートコードで挟んで送るよう実装、という変な方向に行き、しかも結局そこから30回くらい修正しても全くコンパイルが通らない方向になってしまい、また打ち切ったんですよね。
 そして3日目の今日、もう今日でCopilotは打ち切り、と決めてもう一回チャレンジしたんですが、前2日間の間でCopilotに追加説明している事がかなりあったので、追加説明の部分も要件定義としてちゃんと伝えて、恐らくこういう問題が起きるのでそれを事前に回避して欲しい、という事も伝えてまたコードを修正・コンパイルを繰り返していたんですが、3時間くらいやった後突然覚醒したのか全く違うコードを吐きまして、それが一発でコンパイルが通ってvsixにできたんですよね。まあ実際はそれが期待通りに動作したわけではないんですが、そこからは機能拡張にしてから期待した動作をしない部分を指摘し、エラーを教え、こう直したいと伝え、方法がいくつかあるならメリット・デメリットを添えて教えてくれと頼み、自分で判断してメリデメを選択してコードを修正して貰い、またコンパイルでエラーを吐いたり機能拡張まで行って思ったように動作しなかったり、を繰り返し、24時過ぎに完全に動くコードができて完全に動く機能拡張ができました。
 今まで使ってきたChatAiでいうとリートンとかClaudeとかgeminiとかがあるんですが、今のところClaudeがぶっちぎりで性能が良く感じるんですが、Copilotって無料で制限ないので腰を据えてしっかりやれば時間は食うんですが必ず答えにはたどり着くので(ただ、答えにたどり着くために与えなければならない情報、というのを見極めて与えなければならないので・ChatAIが求める情報をそのまま返すのではなく「これも必要だと思うので参考にしてくれ」と言って情報を渡す必要がある)、やっぱりChatAiはツールに過ぎないな、というのはあるんですよね。
 今回はTypescriptを触りたくなかったのでいきなりChatAIメインでペア改造を始めましたが、知っている言語だったり、正確には全く知らないけど雰囲気で修正して使えるスクリプト(GoとかPythonは雰囲気で書きますね)を組んだりはできるので、今回もその気になれば体当たりのトライアンドエラーで1週間くらいでできたとは思うんですが、まあ3日間、しかも夜間だけの作業なので実働12時間行っていない感じなので、それで自分が使いたい環境を作れるならいいよね、と思います。

というわけでvsixファイルを配ります。

という訳で、せっかく作ったので作ったvsixを配布します。
 そこまでニーズがないと思うので大々的に宣伝しないのと、あとファイル配布方法は僕個人のOneDrive領域で配布しますので、万が一アクセスが集中したらごめんなさい。
 vsixはこちらです→「VScode-WordPress-Post-with-HTML-tag
 リンク先はフォルダになっていて、vsix自体とvsixの使い方についてのテキストが格納されています。インストールの仕方なんかについてはそちらに載っているのでご参照下さい。

ここしばらくChatAIとペアでコーディングしてみて

ここしばらく、iPhone・iPad・Macアプリ、VS Codeの機能拡張と、色々なものを色々なChatAIとペアでコーディングしていて思うんですが、プロの人ってこれなにか性能の良いChatAIを1個有料契約する価値ありそうですね。
 自分でたたき台を作るのって結構面倒なんですが、要件定義をしっかりして、それを伝えるとたたき台をあっという間に作ってくれますし、まあ1回目の作成で上手く行く事はまずないんですが素直なコードを書くのでコードを見て見ると「ここミスってるな」ってわかりやすいですし、「僕ならこう処理するな、変えちゃお」って変えてからChatAIに「こっちのコードで行きます」って伝えたりできますし、あと面倒臭いエラー潰しが出ているエラーとコードを伝えるだけでかなりの精度で(とは言っても3回に1回的中する程度)訂正してくれるので、その気になれば3回連続でエラーを出して修正すれば直る計算なので根気強く修正し、前に見たエラーがあったら「これは前にはこう直したよね」と伝えて直してもらってもいいですし自分で直してもいいですし、リテイク無限にできる能力そこそこのプログラマーが雇えると思うとかなりの旨味がある気がします。

僕は今後もChatAIとペアでやっていこうと思います

僕は今無料のアプリを公開するのにApple Developerでお金を年間12800円取られているので、何か有料アプリも、と考えているんですが、それも含めてこれからもChatAIとペアでやっていこうかな、と思います。
 まあ趣味で公開したいがためにお金を払っているだけなので自業自得なんですが、有料アプリでApple Developerの年間料金だけでも賄えないかな……と思ったりしています。

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devildaredevil 男性

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。